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Final Stage 第6章:恋の炎は心の芯に灯し続ける

مؤلف: 相沢蒼依
last update تاريخ النشر: 2025-12-06 11:50:45

大学からの帰り道、つきたくないため息ばかりをついてダラダラ歩いていた。

数時間後バイトに行く俺に合わせて、穂高さんが島に帰ってしまうから。ただいまって家に帰っても返事が返ってこないんだな、なんて当たり前のことなのに。

もしかしたら穂高さんは俺が夏休みが終わって帰ったあとで、こんな風に寂しく思っていたのかもしれない。もっと気を遣って、マメに連絡をとってあげればよかった。

「考えれば考えるほどに、俺って駄目な恋人だよね。酷いことばかりしてる」

未だに告げられない自分の家の事情が言えてない時点で、マイナスポイントだと思う。だけど、それをゼロにしなきゃならない。だって――。

(俺は穂高さんと、これからを一緒に生きて行きたい。穂高さんじゃないと生きられないって分かったから)

正気を失った俺を救ってくれたのは、穂高さんだけだった。きっと他の人では、できないことだろうな。俺が愛した唯一無二の人だったから、意識が戻ったんだと思う。

だからこそずっと一緒にいるために、何か失う覚悟を決めないといけない。両方を手にするなんて器用なことは、俺はできないんだし。

両手を目の前にかざして、ニギニギ
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  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   愛しさのかたち3

    *** 三人でアイスを食べたまでは、雰囲気はとても良かったと、竜馬は記憶している。そして今現在、正座している、竜馬を挟んで展開されている様子に、顔を引きつらせるしかなかった。まさに、お手上げ状態だったのである。 というか、両腕をふたりに確保されている時点で、竜馬は動くことすらできなかった。「愛菜、絶対に帰らない! 竜馬のそばにいるもん!」 むくれ顔をそのままに、愛菜は言い放ち、縋りつくように、竜馬の左腕をぎゅっと抱きしめる。「そんなワガママ、パパが許すはずないだろう!」 父親の威厳を振りかざしつつ、恋人のように竜馬の右腕に、自分の腕を絡ませた小林。「あ、あのぅ……」「パパ、ズルいよ。竜馬をひとりじめ、しようとしてるでしょ!」「そんなことはない。愛菜がママのところに帰ったら、竜馬も自分の家に帰るんだから」 自分を中心に、引っ張り合いをする親子を前にして、竜馬は対処できずにいた。どちらかの肩を持てば、間違いなく片方の機嫌が悪くなるのが、容易に想像できるだけに、どうにも口を挟めない。「竜馬、おうちに帰っちゃうの?」「ぅ、うん。明日も仕事があるからね。帰るよ……」 言いながら、右側にいる小林の顔を見たら、もの言いたげなまなざしとかち合った。(これは俺の作った料理を食べたあとで、俺のことも食べようと思ったのにっていうのが、なんとなーく滲み出てる視線だな。目は口ほどに物を言うから――)「愛菜、ママと喧嘩したことはわかったけど、他にもなにかあるんじゃないのか?」 みんなでアイスを食べながら、今回の来訪について、小林と一緒に上手いこと聞き出していたので、大まかな理由はわかっていた。 竜馬自身も母親と喧嘩したとき、なかなか家に帰りづらかった過去があったので、愛菜の気持ちを理解していただけに、他の理由があるなんて、思いつきもしなかった。 父親として、有能な姿の小林を垣間見ることができて、竜馬の頬が自然と緩む。「りっ理由なんて、そんなものないもん」 ぷいっと、顔を背けてむくれる愛菜を見て、竜馬はふとしたことが閃いた。「愛菜ちゃん、もしかして隠してることは、パパやママに関係のあることじゃない?」 竜馬が指摘した途端に、ちょっとだけ愛菜の表情が変わった。困惑と悲しみの両方が、見え隠れする感情を目の当たりにしたからこそ、小さな右手を両手で包み込んで

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   愛しさのかたち2

    ***「ただいまっ!!」 聞き慣れた声と共に、勢いよく開く扉を見て、竜馬は愛菜と一緒に笑い声をあげた。台所に仲良く並んで、洗い物をしている最中だった。「パパ、おかえりなさい。愛菜ね、苦手だったお野菜が食べ――」 台所から振り向いて話しかけた愛菜の体を、小林はしゃがみ込んで、なにも言わずに、ぎゅっと抱きしめる。「パパ? 愛菜の両手濡れてるから、パパに触れないよ?」「ひとりでここまで来て、怖いことはなかったのか?」「平気だよ。だって、パパと何回も一緒に来てるもん」「愛菜ちゃん、これで手を拭いたらいいよ」 万歳したまま、抱きしめられている愛菜を見かねて、竜馬がタオルを手渡した。「済まなかったな、竜馬。愛菜の面倒を見てくれて」「いえ……。びっくりはしましたけど、愛菜ちゃんと話ができて、結構楽しかったです。手に持ってるのアイスですよね? 一旦冷凍庫に入れておきますね」 竜馬は、愛菜の来訪に動揺しているであろう、小林を慮り、手首にぶら下がったままのビニール袋を、手に取った。「竜馬、本当にいろいろ悪かった」「いいんですって。それよりも、お腹が空いているでしょう。愛菜ちゃん、パパのオムライスにケチャップをかけてくれるかな」 小林に抱きしめられた状態の愛菜の頭を、竜馬は撫でながら指示を出した。「うんっ。美味しくなるように、にっこりマーク描いてみるんだ!」 愛菜は両腕を使って、小林の体から脱出し、嬉々として竜馬の左手を掴む。仲のいいふたりの様子を目の当たりにして、小林は呟かずにはいられなかった。「なんだろ、いろいろ複雑な気分」 その呟きは竜馬の耳には届かず、台所で交わされるにぎやかな声に、かき消されてしまったのだった。

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   愛しさのかたち

    残業で遅くなるという小林に、腕によりをかけた手料理を振舞おうと、恋人の自宅に向かった竜馬の前に、見知らぬ女のコが目に留まった。そのコの足元には、ピンク色のランドセルと、手提げの鞄が置いてあり、明らかに誰かを待っている様子だった。もしかしてと思いながら、竜馬は女のコに近づく。「君、ここで、なにをしているのかな?」 マンションの扉に背をあずけて、立ちつくしているその女のコに合わせて、膝を折りながら目線を合わせると、おどおどしながら竜馬を見た。「……お兄ちゃん、だれ?」「ここの家の人と同じところで働いてる、畑中って言います」 女のコを怖がらせないように、にっこりほほ笑んで答えた。「私は上田愛菜です。パパに逢いに来ました」「パパって、小林さんに?」 竜馬の問いかけに、女のコは真顔をキープしたまま、首を縦に振る。緊張感を漂わせる面持ちから、警戒されていることが、嫌というほどわかった。 小林に娘がいることを、事前に知っていたため、そこまで驚くことはなかったが、突然の来訪に竜馬自身、焦りを覚えた。言葉で騙しがききそうな、幼稚園児ならいざ知らず、小学生となると、そうもいかない。「と、とりあえず中に入ろうか。学校が終わってから、ここに来て、ずっと待っていた感じなのかな?」 ポケットから鍵を取り出して開錠し、中に促そうと試みる。「お兄ちゃんはどうして、パパのお家の鍵を持っているの?」 鍵を開けたことにより、背もたれにしていた扉から離れて、竜馬を見上げる愛菜は、不思議そうな表情で小首を傾げた。(――娘として、そこのところが、やっぱり気になるよなぁ)「あのね、お仕事でいつもお世話になってる小林さんに、お礼をしようと思って、晩ご飯を作ってあげるために、鍵を預かっていたんだ。ちなみにお母さんは、愛菜ちゃんがここにいることを、知っているのかな?」 家に入りやすいように、ランドセルと手提げの鞄を持ってあげながら、小さい背中を押す。愛菜は俯いたまま、なにも言わず、竜馬と一緒に玄関に入った。 黙りこくったことで、母親に内緒で、小林に逢いに来たのがわかった。あえて質問を止めて、違う話題を持ち出すべく、愛菜に優しく語りかけてみる。「ねぇ愛菜ちゃん、愛菜ちゃんがここに来たことを、小林さんに電話してもいいかな? 会社の帰りに、なにかお菓子でも買って、帰って来てもらうため

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで11

    「心一郎さんにもはめてあげる」「ぉ、おう。頼む」 竜馬の問いかけに小林はひどく照れながら、ずいっと左手を差し出した。その手にやんわりと触れて、右手に持った指輪を薬指に押し込んだ。 お揃いの指輪がそれぞれの薬指で煌めく様子を見てほほ笑んだら、小林の左手が竜馬の左手を掴み、ぐいっと躰を引き寄せられた。頼もしくて大きな腕の中に閉じ込められるだけで、安心感にすべてが包まれていく。 顔を上げると引き寄せられるように、愛しい人の顔が近づいてきた。捕まれている左手をぎゅっと握りしめながら、そっとまぶたを閉じる。 数秒後に重ねられた唇。浜辺でしたとき同様に小林の唇はカサついていたけれど、自分とキスしていることをが実感できるそれに、竜馬の胸が疼いてしまった。 誓いのキスのはずが互いに感極まって、離れられなくなっていた。「んっ……」 鼻にかかった竜馬の甘い声が教会内に響き渡って、ハッとした。誰もいないとはいえ公の場での行為に目を合わせながら赤面しつつ、掴んでいた手を放して距離をとった。 妙な沈黙が余計に羞恥心を煽っていく――「竜馬、永遠の愛を誓うのと同じくらいに誓ってほしいことがあるんだけど」 ボソッという感じで告げられた小林の言葉で、竜馬は渋々顔を上げた。「お前の悪い癖が、自分の中にすべてを抱え込んじまうことなんだ」「そうですね……」「これからは嬉しいことや悲しいこと、つらいことも全部、俺に打ち明けてほしい。一緒に分かち合いたいから、どんなことでも」「一緒に分かち合う。これから……」 自分の持つ強い気持ちは人を傷つけてしまうものだという刷り込みが竜馬の中にあるからこそ、誓ってほしいと強請られた瞬間は躊躇してしまった。 でもそれを分かち合いたいと告げられた途端に、その考えは消え去った。大きな躰同様に広い心を持つ小林なら、自分の気持ちを易々と受け止めてくれると分かったから――「分かりました。心一郎さんに俺の全部を預けるんで、よろしくお願いします」 竜馬の答えに小林は満足げに頷き、右手を差し出してきたので迷うことなくその手を繋いだ。「あっ、小林さんっ、忘れ物!」 歩き出した足を引き留めるべく竜馬は繋いだ手を引っ張り、祭壇の上に置きっぱなしにしていた指輪のケースと仕事用の帽子を手にした。指輪のケースはポケットにしまい込み、帽子を格好よく被ってみせ

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで10

    「竜馬、俺を愛してくれてありがとう」 背筋をぴんと伸ばした小林が、自分に向かい合う形でいきなり語り出した。制服の裾を引っ張ったりスボンを意味なく叩いてから、慌てて脇正面を向く。 目の前にいる小林は正直格好いいとは言えなかったが、天井からのスポットライトが顔に陰影を与えている関係で、二割増しにイケメンに見えた。「おまえが傍にいるだけで強くなれることを、何度も実感させられた。ここぞというときに手助けされるせいなのかもしれないが、それでも俺は前よりも強くなれたと信じているんだ」「小林さん……」「これからも変わらず竜馬、おまえを愛していく。永遠に誓うから、ずっと傍にいてくれ」『はい』と一言すぐに返事をしたいのに、うまく言葉にならない。嬉しい気持ちがこみ上げてきて、自然とそれが涙になって表れてしまった。「傷ついた俺の前に現れたのがおまえで良かったと思う。傷ついた過去があるからこそ、包み込むような優しさに救われた。出逢ってくれてありがとう」 浜辺で指輪を渡されたときは自分からプロボーズしてしまったというのに、それを帳消しにするような言葉を告げる小林に、ずっと頭が上がらない。「心一郎さん、俺は……ぉ、俺もずっと愛していきます。傍にいさせてくださぃ……」 涙を拭いながらやっと口にしたセリフを、小林はきちんと聞くことができただろうか――心根の優しい大好きな小林の名前を呼ぶことができただけで、嬉しくて堪らない。「ふふっ、誓いの愛の言葉をしっかりとこの耳に頂戴しました。私がふたりの証人になってあげる。お幸せに!」 安藤の声に顔を上げて横を向いたときには、扉の向こう側に消えていた。「さて、ウルサイのが消えたことだし指輪の交換するか」 祭壇に置いてある指輪のケースから中身を取り出し、小林は竜馬に手を差し伸べる。目の前にある大きな手に、そっと左手を差し出した。 「おっ、今度はサイズがぴったりだな」 スムーズにはめられる指輪を見て、子どものようにはしゃぐ小林を窘めたかったけど、それをせずにじっと薬指を眺める。 緩すぎずキツすぎることのない光り輝くプラチナの指輪は、まるでふたりの関係を表わしているみたいだ。

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで9

    「竜馬ここは手を繋ぐよりも、腕を組んだ方がそれなりに見えるかもしれないぞ」 ちょっとだけ得意げな顔した小林が、掴めと言わんばかりに左腕を躰に当ててきたので、言うとおりにちまっと腕を通してやった。そのとき背後から『ぷっ!』という吹き出す声がチャペルの中に響いた。 ふたり揃って声がした方を向いたら、口元を押さえた安藤と目が合う。「小林ってば偉そうな態度してるけど、駄々っ子みたいに見えるわよ」「うっせぇな。黙って見てろよ」 意気込んでいる小林を横目に、こっそりとため息をついた。 高級ホテルにある立派なチャペルとは相反する自分たちの姿――小林はヨレヨレのスーツ姿で、竜馬は会社で支給されている仕事着に片手には帽子を握りしめている状態。 こんなふたりのために使用後ではあるものの、チャペルを貸し与えてくださった古くからの友人に悪態をつくことができるなんて……。不器用な人だから、ひとつのことにしか集中できないのが分かっているけれど、もう少しだけ配慮を覚えてほしい。 じとーっとした視線を小林に送り続けると、やっとそれに気がついてハッとした表情になった。「……小林さん」 いつもより低い声色に何かを悟ったのか、片側の頬をピクッと引きつらせながら前を向いた。「そ、そろそろ行くぞ」「はい」 耳に聞こえてくるパイプオルガンの音色に合わせるように、ふたり揃って一歩一歩祭壇に向かって進んでいく。バージンロードを踏みしめるたびに、感極まってきて涙腺が緩みそうになった。 その理由のひとつは流れてくる曲に合わせて、頭の中に歌詞が流れるせいだった。 互いに傷ついた過去があるからこそ、やけにそれが胸に染み入るんだ。 祭壇前に辿り着いたら、組んでいた腕を解いてきたのでそれに倣って直立した。 牧師さんがいないこの状況下で、これから小林はどんなことを行うつもりだろうかと内心心配していたら、ポケットに忍ばせていたえんじ色の指輪が入ったケースを取り出して祭壇の上に置く。 その行動で指輪の交換をするんだと判断し、手に持っていた帽子を祭壇の隅っこに置かせてもらった。

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   想いを重ねる夜11

    「穂高さん?」 不思議顔をしているであろう俺を見下ろす穂高さんの表情は、どこまでも穏やかで頼もしさを感じるものだった。 目を何度も瞬かせながら見上げる俺に、穂高さんは印象的に映る瞳を細めて、穏やかに語りかける。「まったく。千秋のその態度は、俺が迫ったときと同じだね」(――どうして、そんな昔のことを喋るんだろう?)「ぉ、同じってどこがですか……」「好きなくせに、嫌いな態度をとるところだよ。認めるのが怖いのかい?」「怖くなんてないですけど」「だったら、素直になるといい。君が向かい合っているのは、世界にいる誰よりも君の幸せを願う、大切な親なんだから」 その言葉を聞いた途端に、鋭い

    last updateآخر تحديث : 2026-03-29
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   想いを重ねる夜3

    「千秋……ちあ、きっ」 聞き慣れた声が、おばちゃんたちの後方から聞こえてきた。 声の主を確かめるべく首を伸ばして視線を彷徨わせると、穂高さんが両手に缶ビールを持ちながら顎を使って前方を指し示し、缶ビール同士を当て続ける動作をする。(――あれは、お父さんと乾杯をしろというジェスチャーだな) 分かったという意思を、微笑みと共に頷いてみせた。すると俺の動きを見た途端に闇色の瞳を細めて、右手に持っていた缶ビールを掲げる。 お父さんと乾杯するよりも先に、穂高さんと乾杯がしたい――なんて考えてしまうのは、俺たちの間に距離があるせいだな。いつもなら必ず隣にいるのにね。 そんな寂しさを隠してお父

    last updateآخر تحديث : 2026-03-28
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   急転直下13

    「千秋の職場なら、ここから歩いて十分くらいのところにあるんですよ」 並んで歩きながら告げると、あからさまに顔を横に背けられてしまった。 こんな態度をとられるのは、いた仕方ない。前回千秋のことをかっさらった状態で実家を出てきたのだから。「小さな島ですが、農業も漁業もそれなりに盛んなんです。ですから、千秋の仕事が大変みたいです」「仕事をしているところを見ていないというのに、どうして大変だっていうのが分かるんだ?」 いきなりなされた疑問に、苦笑を浮かべた。何はともあれ、食いついてくれて良かった。「確か従業員の五名で、三百五十人分の書類を捌かなければならないそうですよ。これって相当大変で

    last updateآخر تحديث : 2026-03-28
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   想いを重ねる夜2

    *** 自転車を必死に漕いで、漁協の倉庫に向かった。見覚えのある建物が見えてきた瞬間から、言い知れぬ不安が胸を支配する。 穂高さんが俺を攫うように抱きかかえながら、実家を出たのが3月――そこから2カ月しか経っていないからこそ、お父さんとは顔を合わせにくい。こんなに早く逢うことになろうとは……。 俺たちがどんな場所で生活をしているのか親として気になったんだろうけど、わざわざ俺に連絡までして、自分が来島したのを伝えるなんて思いもしなかった。 しかも電話の内容――勝手に見て帰るから顔を出さなくていいと一方的に告げるなり、さっさと切っちゃうあの態度。それなら、最初から連絡しなくてもいいことな

    last updateآخر تحديث : 2026-03-28
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